久々の衝撃

テレビでショパン生誕百周年のガラ・コンサートをやっていたのでつまみ食い。

まず、ニコライ・デミジェンコ*1がアンコールで弾いた遺作のマズルカ(番号なしの、≪ア・エミール・ガイヤール≫というやつ)を聴いたのですが、オケの連中の憎々しげなしかめっ面に驚きました。

「こんなの、マズルカとは認めん!」

といわんばかりです。ワルシャワに来てマズルカを弾くデミジェンコも大概心臓か知れませんが、それにしてもなんて偏狭でいやらしい奴らだろう、と吐気を催しました。

ほら、憎々しげでしょう?

一種のプロテスト、らしい……(このコンマスも大概だな)

若い世代はかかる偏見から自由みたいで、それがせめてもの救いです。
笑顔のすてきなポーランド美人ですね〜(あいにくな譜面台だなあ)

デミジェンコの演奏は、たしかにポーランド風ではないかもしれませんが、しめやかに歌いあげるスタイルで、決して悪くなかったと思いますよ……

*1:彼は第一協奏曲を弾きました。