2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

第一印象

HMVから荷物が届きました。ファルナディとシェルヘンの共演(TAHRA)から聴きはじめたところです。バルトークの愛弟子として知られるファルナディをわたしがはじめて聴いたのはタシュナーと共演したベートーヴェンやラヴェル、ドヴォルザークのソナタでした…

マジですか

EMIからアイコン・シリーズというヒストリカル録音の企画モノが出ているそうですが今度リヒテルとコルトーがラインナップに加わりました。前者は(たぶん)EMI録音の全集で、ベルクの室内協奏曲(最後に再発したのはいつの昔か……)のためだけでも必至という…

カルロ・ゼッキのブランデンブルク協奏曲第五番

とりあえずの締めくくりとして、とびきり上等なブランデンブルク協奏曲第五番の演奏を。イタリア・ピアニズム史において、ブゾーニとミケランジェリが必ずしもそれぞれに独立した、いってみれば突然変異的存在ではなかったことを証明するミッシング・リング…

ピアノでバッハを弾くということ

ブランデンブルク協奏曲第五番の独奏パートをピアノで弾くのは余程大変なことなのだなあと思い至ったのはカザルスのプラド時代の録音(CBS)を聴いてのことでした。ヴァイオリンのソロはシゲティ、フルートはアメリカにおけるフレンチ・スクールの大立者ジョ…

バッハのクラヴィーア協奏曲第五番(続き)

意外なところでこの曲に執心を示していたのがヴァイオリニストのシゲティで、SP時代に二楽章の自編「アリオーソ」を吹込していましたし、後にはヴァイオリン版の全曲(G.シュレック編)を演奏しています(KING)。この曲は元来がヴァイオリン協奏曲をチェン…

バッハのクラヴィーア協奏曲第五番

バッハのクラヴィーア協奏曲というとやはり第一番が突出した知名度及び演奏頻度を獲得しているかと思いますが、わたしは個人的には第五番が好きです。なんといっても二楽章がすばらしい。バッハの書いたもっとも美しいメロディーのひとつだと思います。しか…

リヒテルのブランデンブルク協奏曲第五番

古楽器復興以降もこの曲の独奏パートをピアノで弾くひとがいないわけではありません。リヒテルはその数少ないひとりです。その信頼も厚かったニコラエフスキー指揮モスクワ音楽院室内管(少人数なので生徒及び若手教授陣のピックアップ・アンサンブルかと思…

フルトヴェングラーのブランデンブルク協奏曲第五番

ブランデンブルク協奏曲といえば忘れては不可ないのがフルトヴェングラーの弾き振りでしょう。巨匠もこの曲を気に入っていたものと見えて、録音が二種類遺されています。オケはいずれもウィーン・フィル、フルートはニーダーマイヤーですが、ヴァイオリンが…