2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

アニー・フィッシャーのショパン

アニー・フィッシャーはめったにショパンを弾かないピアニストだったといわれますが、モンサンジョンの『アート・オブ・ピアノ』をご覧になった方はエンド・クレジットで彼女の弾く生き生きとした子犬のワルツが流れていたことをご存知でしょう。昨年リリー…

ショパンのop.62-1のノクターン(承前)

他の演奏も聴いてみました。○遠山慶子女史による全集録音(カメラータ・トウキョウ)師匠のコルトーをして「あなたのショパンこそが本物だ」と云わしめた遠山女史のピアノは外側からあれこれ手を加えたような感じがせず、ひそやかな情感がそのまま音になって…

ショパンのop.62-1のノクターン

アラウの一九七一年アスコーナ・ライヴ(AURA)は数年来架蔵している盤ですが、先日聴き返して、ショパンのop.62-1のノクターンのすばらしさに今更ながら深く感じ入りました。このピアニストはどうも余程のスロー・スターターらしく、リサイタル冒頭のベート…

マックス・ロスタルのデッカ録音

マックス・ロスタルはどちらかというと名教師として知られていますが、演奏家としても、曲によってはかのブッシュをも凌駕した境地を示している大ヴィルトゥオーゾでした(たとえば、シューマンの第一ソナタやバッハのホ短調のソナタ、等々)。先日、久々に…