チェリビダッケとフランス国立放送管(六)

先述したように、チェリとフランス国立放送管のライヴは数こそ少ないものの昔からポツポツとリリースされていました。プロコフィエフロミオとジュリエットのようにCD-Rで再出したものもありますが、一九七四年ライヴの海はたしかANFで一度出たっきりではないかと思います(ANF; LCB-139/40)。

  • ラヴェルボレロシュトゥットガルト放送響、一九八二年ライヴ)
  • 同:道化師の朝の歌(ORTF管、一九七四年ライヴ)
  • 同:スペイン狂詩曲(ロンドン響、一九七九年ライヴ)
  • 同:ラ・ヴァルス(ORTF管?、一九七六?年ライヴ)
  • 同:≪ダフニスとクロエ≫第二組曲ミュンヘン・フィル、一九八五年ライヴ)
  • ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(ロンドン響、一九七九年ライヴ)
  • 同:イベリア(ロンドン響、一九八一年ライヴ)
  • 同:海(ORTF管、一九七四年ライヴ)

今回再聴してみました――が、これってほんまにチェリ/ORTFなんでしょうか。

当盤のラ・ヴァルスのオケがシュトゥットガルト放送響ではないか、という疑念は先に述べた通りですが、海の場合振っているのがチェリなのかどうかからしてあやしいような気がします。

  • 叫んでない
  • チェリビダッケ特有の緊張感がどうも感じられない
  • 聴いていて心に残るものがない

以上……うーん根拠薄弱(笑)。

まあこの際真偽はどうでもいいですが、チェリの海なら、紫に限りますな!