カミーユ・モラーヌ逝去

先日、バリトン歌手のカミーユ・モラーヌが亡くなったそうです(cf.→記事)。ご冥福をお祈りします。

わたしは彼の歌唱をそれほど多く聴いているわけではないのですが、アンセルメの『ペレアスとメリザンド』再録音(cf.→HMV)のタイトル・ロールは、数ある全曲録音中ダントツのトップではないでしょうか。メリザンドがオランダ人のスポーレンベルク、ゴローがジョージ・ロンドンという、プロデューサーの正気を一瞬疑いたくなるようなラインナップのなかにあって、ことさらにモラーヌの歌うフランス語のディクションの流麗さ、うるわしさは際立っています。

ただし、ペレアスって内気な若者のはずだったのだけど、モラーヌが歌うと妙にタラシっぽいんだな、コレが(笑)……だけどそんなところも含めて、ただただステキでした。It's very French!

今更ながら、スゼーにかまけて(?)これまであまり熱心に聴いてこなかった罪を少しづつ挽回してゆきたいと思っています。