フーベルマンのベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲

フーベルマンが弾いたベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲には、有名なスタジオ録音と、渡米後のライヴ録音とがあります。わたしが今回聴いたのは後者。

クロイツェル(シュルツェと組んだブランズウィック盤。再録音はフリードマンのピアノがなあ……)は感心しましたが、この曲の場合、「叙情の拒否」してるのは良く分かるものの、だからといってどうすばらしいのか、そうすることによって何が見えてくるのか――となるとわたしにはピンとこない、というのが正直なところ。そんなに甘ったるいのがお嫌いだったらこの曲弾かなきゃいいのに、と思わなくもないのですが、いつの日か、得心が行くこともあるのか知れません。

フーベルマン自体への認識を深めた上で、改めて聴きなおしてみたい演奏です。