タンゴ

ピアソラとロビーラの《シンプレ》が同じ曲にきこえない件

わたしの酷愛する名ピアニスト、オスバルド・マンシのアルバム《視聴覚のタンゴ》を聴きました。彼のピアノと、ルベン・ルイスのエレキ・ギター、ベニーニョ・キンテーラのコントラバスによるトリオ編成で、十曲中三曲に歌が入っています(エクトル・モラー…

真にすばらしい、驚くべき音楽家

先日、某巨大動画サイトでたまたま御喜美江さんが弾くピアソラを聴いて、あまりのすばらしさに驚倒しました。生き生きとしたリズムといい、雄弁なアクセント、フレージングといい、まさしくピアソラが望んだであろうとおりに力強くスウィングしており、クラ…

悩ましい

こんなのが出るみたいです。聴きたいのはル・グラン・タンゴだけだったりします。どうせいっちゅうねん。

マンシ

コンフント9といえばタランティーノ、というくらいその印象は圧倒的で、勢い前任者のマンシの影が薄くなった気味がありますが、一枚目のアルバムを聴いて、わたしはあらためてこのピアニストの魅力に酔いしれる思いでした。マンシは、蓋しピアソラ楽団のピ…

フラカナパ

後期キンテートの定番ですな。ライヴ・イン・ウィーンの演奏で好きになりました。オリジナル録音もそういえばあったなあと思って聴いてみたのが『ある街へのタンゴ』。意外に感じたのはアレンジの大筋はそんなに変わっていなかったことです(ブエノスアイレ…

何のかのと言って

先述の十枚組をわたしはけっこう良く聴きます。「最初のピアソラ」としては不適切としても、これでしか(現時点では)聴くことの出来ない音源が含まれていますし、何といっても値段が安いのだから、買って損ということはないと思います。MEMBRANのライセンス…

ピアソラ/ゴジェネチェ

「よれた声」とか「淀んだ歌い口」と書いてあるからそれなりに覚悟はしてたつもりだったけど、予想を越えてすごいことになっていたロベルト・ゴジェネチェ。ピアソラと共演したリサイタルのライヴ録音ですが、何がすごいってマーキュリー録音のシゲティもび…

冷静になるまでもなく

とっつきにくい文章ですな<わたしの残暑見舞い少し反省して……普段タンゴを聴かないけどアストル・ピアソラの名前くらいはご存知の方は結構多いのではないでしょうか。一昔前にクラシックの世界で所謂「クロスオーヴァーもの」としてピアソラが流行しました…

残暑お見舞い申し上げます

という季節になって猛烈に暑くなってくるとはどういうわけか。ともあれ季節はずれにならないうちにブエノスアイレスの夏を聴いてみます。なにしろ「ピアソラのスタンダード」だからアレンジ(自作自編)も色々あるはずで、最初期ヴァージョンとかカチョ・テ…