ゴロ
ゴロワノフのロシア物は、展覧会の絵や一八一二年のような個性暴発系の演奏と、スクリャービンやグラズノフといったフツーに良い演奏とに大別されるように思います。ボロディンの第二交響曲に関していえば、以前マルチソニック盤で聴いたときの衝撃たるや、…
ゴロワノフの四大怪演といえば、一八一二年、展覧会の絵、ボロディンの二番、悲愴、と相場は決まっていますが、その四曲が今回まとめてCD化されました。ハラショー。 チャイコフスキー:一八一二年 チャイコフスキー:交響曲第六番 スクリャービン:交響曲第…
北欧ものと同じくらいゴロワノフから遠い位置にあるのがモーツァルトの音楽でしょう。そんなレパートリーに限ってきちんと録音があるのがゴロ道の無間地ご……いやいや醍醐味というものです。曲はレクイエムですぜ。聴いてる方が死にそうです。ゴロワノフはキ…
トシを取ると「時間が惜しい」と思うことが多くなります。ひとつには自分に残された時間には限りがあるのだという当たり前の事実が生々しく感じられるようになったためであり、億劫がりになるためでもあると思われます。要は、『○○を××するには人生は短すぎ…
さすがはゴロ。ペール・ギュント組曲の埋め草に入っている小品がけっこうキてました。例によって爽やかさだのひんやりした肌触りだの、愛らしさや繊細な情感などと云った要素はこれっぱかりも感じさせません。『秋に』のリズム処理たるやドのつく演歌だし。―…
スヴェトラーノフと云えば爆演野郎として名高いですが、リヒテルのこの人に対する評価は、あまりよくない意味で才人指揮者、というものでした――多くの人にとっては意外なことかもしれません。実は、ローマ三部作やスクリャービンの交響曲を聴いてきた限りで…
オイストラフとオボーリンとクヌシェヴィツキーの三人がソロを務めたベートーヴェンのトリプル・コンチェルトがありますが、よくよく見たら指揮者がゴロワノフでした。……いやーブラインド・テストされたらまずゴロワノフって分かりませんねわたしには。同じ…
ゴロワノフのシェヘラザードといえば、オイストラフです。コンマスのヴァイオリン独奏がどうしてもお気に召さなんだゴロワノフが「オイストラフを呼べ!」と無理難題を云ったとか。マーラーが第八交響曲の初演に際して義弟のロゼーにコンマスを任せようと思…
まっとうに良い演奏だったりするのが、ゴロワノフのスクリャービンです。この指揮者がただの変人ではなかったことがよく分かると云うもの。今回はプロメテウスを聴きました。わたしの手持ちのDANTE盤には一九四七年録音とありますが実際は一九五二年録音らし…
ちなみに一八一二年もゴロワノフしか架蔵盤がありません……というかゴロワノフ以外でこの曲を聴く意味があるのでしょうか。いや、ない!(断言)大砲以上にデンジャラスな何かが乱れ撃ち状態のゴロワールドです。たぶん、他の演奏聴いて最後にロシア帝国国歌…
三大ゴロといえば 展覧会の絵 一八一二年 ボロディンの第二(昔マルチソニック盤を聴いた) で決まりかと思いますがその塁を摩するかと思われる豪演のひとつが悲愴です。これまでさんざん地獄だ悶絶だと書きたててきましたがゴロワノフの持ち味の一つとして…
というわけである意味もっともゴロワノフから遠い位置にあるといっても過言ではない北欧音楽ですが、しっかりゴロ調に塗りこめられています。不慣れなレパートリーやるときは借りてきた猫みたいに大人しい演奏家ってけっこう多いのですが、この迷いのなさ!…
まあ、何のかのと云って、オケ版の展覧会の絵はチェリ様とゴロワノフでしか聴かない、というくらいにはゴロワノフも好きだったりします。チェリ様の展覧会はムソルグスキーもラヴェルも超えた至高にして超絶の音世界ですがゴロワノフはステレオタイプにもほ…
スヴェトラーノフの『メロディー』というCDを聴きました。意外と普通かも。オーセの死とか、ゴロワノフはムチャクチャ熱かったもんなあ……………………………………………………………………………………うちにペール・ギュントのCDはゴロワノフしかなかったことが発覚しました。なんてこっ…